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必須問題で高得点を狙いたい!必須落ちを絶対避けるために取り組みたいこと

「模試で200点超えているのに必須で足切りになってしまいます」
「必須の方が理論よりも得点率が低いのですが、どうしてだと思いますか」
「必須が50点というのはどのような状況にあるという意味でしょうか」

受験生の皆さんから不安の声が寄せられています。

どれだけ高得点でも必須で63点を下回れば即アウト。
かつ各教科で正答率30%を下回れば、これまた即アウト。
(ただし物理・化学・生物は3教科で1括り。15点中5点未満ならアウト。)
いつもは足切りを免れている人だって、
心のどこかで「万一、取れなかったら…」と考えたことが全くないという人は、
おそらくいないでしょう。

私もその1人でした。
だから、なんとかして必須に対して自信を持っている自分でいたくて
冬は必須の対策を、期間を決めて行いました。

今回は、自分の経験に基づいて
「必須で足切りなんてもってのほか!むしろ高得点を狙う!!」
ことを目標にした勉強法についてお話します。

①苦手教科の選定

必須問題は、ぶっちゃけ正解しやすい問題たちの集まりです。
だから得意教科に関しては、
「“必須対策”なんて銘打って取り組まなくても、ある程度の高得点を取れるよ!」
という方は多いのではないでしょうか。

そうだと仮定すると、高得点を取れるか否かの鍵となるのは
必然的に “苦手教科でどれだけ正解していくか” です。

ということで

まずは今までの模試を見返して、必須で得点率の低い教科を洗い出しましょう。

やくぷり

「今までの模試なんて、まだ知識が発展途上すぎて参考にならないよ!」
という方は、
最新1~2年分の回数別問題集を解いてみて、今の自分の実力を把握するところから始めてみましょう。

もし回数別問題集を持っていなければ、薬剤師国家試験の過去問が厚労省のホームページにアップロードされているので、それを印刷して解いてみるといいですよ!
(厚生労働省の薬剤師国家試験の過去問と解説一覧ページはこちら)

苦手教科を洗い出せたら、その対策を考えます。

ここで具体的例として、私の実経験を取り上げます。

私の場合は化学がとても苦手でした。
正直に言うと、あまりに化学が苦手すぎたので、
国家試験において化学は “捨て科目” と認定し、ほぼ勉強しませんでした。
(化学を勉強した総合計時間は20時間程度です。)

しかし化学だって必須問題で5問も出ます。
だから自分の中でどれだけ捨て科目でも、0点を取る訳にはいかない。

だから私は化学に貴重な20時間を割き、
薬剤師国家試験の問6~問10の5問を正解すべく“必須対策” を行いました。

具体的な方法は以下の通りです。

①回数別の必須問題を97回~最新のものまでチェック。
化学の中でどの分野の問題が過去に出題されたのか研究。
(構造異性体、混成軌道、命名…などと細かく見ていきます)

②各分野で何回ずつ出ているのかチェック。
私は混成軌道が○回(第△回と第□回に出題)、構造異性体について○回(第●回と第×回に出題)問われた…といったように、
正の文字を書きながらチェックしていくという地味ぃ〜な作業をしました。
これは出題履歴がないもの・極端に少ないものを勉強リストから除外するためです。
出題されやすい問題しか勉強したくなかったので。

③頻繁に出ているものから順に優先順位をつけて勉強。
回数別や青本・領域別で、頻出の分野・頻出の問われ方をしている問題だけやります。
この時、回数別を開いた時に問6~10の全てをやる必要はありません。
例えば、あなたが混成軌道について勉強したいと思っているなら、その問題だけ解きます。
このように、“必要な所だけやる・他の分野には目もくれない” という勉強方法を私はしていました。

以上のように、とにかく集中的に特定の分野だけ勉強するのがオススメです。
苦手な教科は頻出の範囲だけ完璧にすれば最低限はOKだと個人的には思っているからです。
それで必須が ”3/5くらい取れればラッキーだな!” って余裕の姿勢でいることも大切だと思うのです。
だって苦手な教科って、正答率上げるの難しいですから。
苦手な教科を100時間勉強するのと得意な教科を100時間勉強するのでは、成長の仕方が全然違いますよね。
私は成長を早く実感できないと努力を続けられないタイプなので、
“苦手分野は最低限、得意分野は思い切り勉強する”
というスタイルで勉強に取り組んでいました。
結果として国試では必須の化学は4/5だったので、上出来でしょ!と自分の中では満足です。

上記に記載した勉強方法は、あくまで経験談であり1例です。
あなたが苦手な教科によって、対策の仕方は異なると思いますが、

・自分がこれだと思う対策を考えておくこと
・その方法を終えたらヨシというように、苦手な教科に関する勉強にゴールを設定しておくこと

をオススメします。

②得意教科は理論をやりながら必須対策

得意な教科と自分で認定するならば、必須問題は余裕で取れて欲しい!
3年分程度解いてみて簡単すぎると思うなら、領域別をやるのをおすすめします。
領域別では青問にも載っていない内容がたまにでてくるので、
得意教科で1点も落としたくないなら、領域別を一通りやるのはアリです。
得意教科に関してのアドバイスは以上です。

③得意でも苦手でもない教科はむしろ危険

「自分の中で苦手意識はないけれど、パーフェクトに得点が取れるわけではない」
という科目、ありますよね。

やくぷり

このような科目を、なんとなく放置して本番を迎えるのは危険です。
対策の必要性のアリナシを、必ず自分の中で決めておいてください。

圧倒的に好きな教科が3~4つ・圧倒的に苦手な教科が1~2つあると仮定するならば、
どっちでもない ”好感度普通” の教科が4つ程度あることになります。

その科目たちの得点を、いま一度見直してみましょう。

以下は、あくまで私の個人的な意見ですが、
12月の段階で7~8割の得点率がある教科は、特別に必須対策をしなくてもいいと思います。
2か月間必死に勉強していれば、知識は自然と定着して成績は上がるので、
理論のレベルで広く勉強していけば、大きな間違いはないです。

必須対策が必要であると自分で判断した教科については、
領域別問題集の、その教科の中でも特に苦手な分野に絞って、
沢山の過去問に取り組んでください。
(個人的に領域別推しですが、青問でも大丈夫です。
領域別を推している理由が気になる方はこちらの記事をご覧ください。)

苦手分野に絞っているので1周するのに必要な時間も少ないですし、
3~4周もやれば、かなり得点できるようになっているはずです。

以上、「必須落ちを絶対避けて、可能な限り高得点を取る」ための勉強法についてお話しました。
ここまで読んでくださったあなたが、国会試験当日に笑顔で1限目を終えられることを祈っています。