薬剤師国家試験の生物の勉強法について、これからどうやって進めていくか悩んでいる人に向けて、やくぷりの個人的におすすめな勉強の進め方についてお話します。
①まず免疫
免疫の分野は複雑で覚えることも多く、勉強するのに少し時間がかかる分野だと感じる人もいるかもしれません。しかし、免疫の分野は他の分野と比べて独立しており、科目間で繋げて覚える内容が比較的少ない傾向にあります。加えて、毎年必ず出題されており、およそ4点~8点を占めています。たかが数点されど数点。この数点は命取りなのできちんと勉強しましょう!
よって、まずは免疫を学習し、炎症や疾患がおきるメカニズムを把握してから次の分野の勉強へ進んでいくといいと思います。
②微生物
微生物は薬理や衛生で感染症を勉強するときに一緒に学習しましょう。そうすることで、生物での学習を意識することなく終わらせることができます。
私が執筆しているSUPER INPUT感染症マスターでは、感染症や微生物について生物・衛生・薬理・病態を中心として、まとめて勉強できるようなテキスト構成となっています。微生物分野を「生物」としてのみ学習するのは時間がもったいない!だから、ご自分で勉強する際には4科目合わせて取り組むことで「横に繋げる」学習を心掛けてください。
③代謝
糖代謝は、糖質というキーワードでひとまとめにして、糖尿病と合わせて学習するのがよいです。
なぜ糖尿病患者はケトシドーシスになりやすいのか?などの観点から、脂質代謝のケトン体生成についても併せて学習しましょう。また、脂質異常症の学習もついでに進めて、脂質代謝についても薬理・病態と合わせて学習するのがおすすめです。
④機能形態やアミノ酸・ビタミンなど
機能形態は筋肉などのように、中々薬理病態で関わりが少ないところは生物として勉強した方がいいと思います。体の構造については他科目で直接問われることはあまりなく、生物として学習しない限り演習できない問題も多くあるからです。
アミノ酸の構造やビタミンの構造のように、知ってるか知らないかが点数に直接影響する分野についても、ザ・生物としてしっかり押さえておきましょう!