2024年2月18日に109回薬剤師国家試験が終わり、
ついに、110回・111回の受験生が
(もちろん112回以降の受験生の方も!)
薬剤師国家試験を意識して勉強していく時間がやってきました!(泣)
「そろそろ勉強始めなきゃならないのかな~。」
「やりたくないけど、ライバルに負けないために本腰入れ始めようかな。」
薬剤師国家試験を見据えて、動き出す受験生が春になると増えてきます。
でも。
勉強していきたい気持ちはあるのに、
何から始めていいかわからない!!
そうですよね~。。。
そもそも国家試験って、得体がしれないんですよね。
- 1年生の時から薄っすら意識してきた試験である
- 範囲が膨大なことは知ってる
- 先輩達が苦労していたから、合格ラインの上位70%に入ることは地味にムズカシイことらしい
薬剤師国家試験のこと、
なんとなーくわかってはいるけど、
わからない。
そんなあなたに向けて
この記事では、
やくぷりが今まで頂いてきた質問を基に
薬剤師国家試験のスタートダッシュを華麗にキメるための
勉強法・勉強内容についてお伝えしていきます。
①薬剤師国家試験の日程を把握しよう
薬剤師国家試験の過去の試験日程は以下の通りです 。
回 | 日程 |
110回 | 2023年2月22・23日(2月の4週目の土日) |
109回 | 2024年2月17・18日(2月の3週目の土日) |
108回 | 2023年2月18・19日(2月の3週目の土日) |
107回 | 2022年2月19・20日(2月の3週目の土日) |
106回 | 2021年2月20・21日(2月の3週目の土日) |
105回 | 2020年2月22・23日(2月の4週目の土日) |
104回 | 2019年2月23・24日(2月の4週目の土日) |
103回 | 2018年2月24・25日(2月の4週目の土日) |
102回 | 2017年2月25・26日(2月の4週目の土日) |
101回 | 2016年2月27・28日(2月の4週目の土日) |
100回 | 2015年2月28・3月1日(2月の4週目の土日) |
99回 | 2014年3月1・2日(3月の1週目の土日) |
98回 | 2013年3月2・3日(3月の1週目の土日) |
97回 | 2012年3月3・4日(3月の1週目の土日) |
上記の表を見ると、
薬剤師国家試験は毎年2月の3週目か4週目に行われていることがわかります。
この表から推測すると、
110回薬剤師国家試験は、2024年2月15・16日(または22・23日)
111回薬剤師国家試験は、2025年2月23・24日(または28・3月1日)
の日程になりそうな雰囲気があります。
知ってるよ!という方も多いのは重々承知なのですが、
受験日をぼんやりとしか意識できていない人もいらっしゃるので悪しからず。
決戦の日(国家試験の実施日)を知ってはじめて、
薬剤師国家試験という強敵を倒す旅が始まります。
②春の間に取り組みたい勉強内容
まず結論からお伝えすると、
- 物理
- 化学
- 薬理
これに尽きます。
時間に余裕がある時期は、「物化生の勉強」というのが通説かもしれませんが、
私は薬理から取り組んでもいいと思っています。
いかんせん、物化生は
「勉強した努力が身についてる感」が少なすぎる。
そんな科目をひたすらにやり続けるのは苦痛です。
苦痛だと感じると勉強に気が向かなくなります。
その点、薬理は
「勉強した内容が早く結果に結びつきやすい」科目です。
自信とやる気が湧きやすい。
加えて、国試の点数配分も高い。
勉強を継続するにあたって、非常に有用な科目です。
生物は暗記要素が非常に強い科目なので、
夏や秋からでも十分間に合います。
物化を勉強して、疲れたら薬理をチラ見する。
何から勉強していいかわからない人は、
この方針で勉強してみてください。
各科目の勉強を始めるにあたって、
スタート地点としてオススメの分野は以下の通りです。
物理
まず取り組んでほしいのは
- エネルギー(系・熱力学の法則・エントロピーやエンタルピーの理解)
- 物理平衡(相平衡・溶解平衡・吸着平衡など)
- 溶液の化学(化学ポテンシャル・イオン強度)
- 酸と塩基(pHの計算・緩衝作用)
- 化学平衡(溶解度と溶解度積・酸化還元平衡)
です。
どれも、暗記onlyでは対応しづらい内容ばかり。
暗記分野は夏以降で十分間に合うので、
上記範囲にまず1回取り組み、理解しておく。
これだけで、随分ライバル達に差をつけられます。
化学
苦手な人が多い化学。
科学は好きな人と嫌いな人がハッキリ別れる科目だと思います。
化学好きな人は、好きなだけ極めてください。
必ずやライバル達と大きな差をつけられる科目になること間違いありません。
化学嫌いな人は、最低限をこなしたら逃げて大丈夫です。
ただ、完全に捨てると必須の足切りに引っかかる可能性もあるので、
たとえ蕁麻疹が出るほど化学のことが嫌いだとしても、
最低限は理解することを、やくぷりと約束してください。
以下は、有機化学が苦手な人向けにお伝えします。
まず取り組んでほしいのは
- 有機化合物の立体構造の理解(キラリティー・ジアステレオマー・投影式など)
- 官能基(有機ハロゲン化合物の求核置換反応・立体化学・Saytzeff則など)
- 官能基の酸性度・塩基性度の理解
など基本的なことです。
上記のような、比較的理解しやすい範囲に触れておくだけで、
後々気の楽さが全然違います。
どれだけ苦手な人でも、
上記の範囲だけは、理解しておけるとBESTです。
薬理
まず取り組んでほしいのは
- 自律神経の範囲内の拮抗二重支配
(ex.交感神経興奮時にα1受容体が刺激されて散瞳する) - 受容体
- 自律神経(交感神経系と副交感神経系に作用する薬)
上記で自律神経の範囲を「拮抗二重支配」と「交感神経系と副交感神経系」にわけて記載した理由は、
拮抗二重支配は何よりも一番初めに覚えるべきだからです。
正直、交感神経系と副交感神経系は、
特別面白く勉強できる分野ではありません。
だから勉強を始めてすぐの段階だと
「だる~~~」となって投げ出したくなる人もいるかも。
もし今の勉強を投げ出して、
他の分野(糖尿病や高血圧など別分野)の勉強に目移りした時でも。
「拮抗二重支配」だけは暗記してから、取り組むようにしてください。
きっと色んな所で役に立つと思います。
(もちろん交感神経系・副交感神経系も勉強してからの方が更に勉強しやすくなりますが、やる気が削がれて勉強に気が向かなくなるよりは、生理的に受け分野は一旦スキップして、要所要所で振り返るのが吉です!!)
③使用するテキスト
「どのテキストを使えばいいですか?」という質問は、1年を通して頂く質問です。
実際、3年ほど運営していた質問箱には、この質問が毎日のように投稿され続けていました。薬剤師国家試験の2週間程前まであらゆる学年の方から投稿いただいており、いかに多くの方が悩んでいらっしゃるのかがわかります。
私は、
現在発売されているどのテキストを使っていても
合格までの距離は同じだと思っています。
どれも同じくらい詳しいですし、
どれも似たような構成になっています。
今までコツコツと勉強をしてきていて、分厚く詳細な本を読むことが苦痛でない人は
王道の教科書達を使って勉強を始めるのが最も良いです。
もしあなたが、知識ゼロだと胸を張れるような受験生で
分厚い本で勉強することに抵抗を感じるなら、
春の時点ではCBTの時に使用した本をパラパラめくりつつ
浅めの知識を広く取り入れていくのも、
1つの戦略です。
春の時点で、あなたがどれだけ成績が良くても・悪くても、
半年もあれば成績なんてひっくり返ります。
あなたが受験する薬剤師国家試験には、
現在の立ち位置など全く関係ないので、
慢心せず・悲観せず、常に少しずつ勉強をしていきましょう。
勉強が怖くなくなる無料資料を配布しています。
その名も「抗がん剤マスター」。
どんな成績の人でも1週間毎日見れば点数が取れるようになるはずです。
ぜひダウンロードしてみてください。
やくぷりは今年も、
皆さんの薬剤師国家試験合格を応援します。
これから、あなたが受験するその日まで、
どうぞよろしくお願いいたします。